今日(2017年4月12日)、全国川ごみネットワークより、第3回川ごみサミット亀岡保津川会議の報告書が届きました。
先月3月4日に行われた全国会議に、寝屋川・恩智川流域環境フォーラムとして参加しました。
川ごみサミットは、一昨年から「全国川ごみネットワーク」が主催、実施している川ごみの解決に向けた情報交換の場。詳細はWebサイトを見ていただくとして、次のような行動指針を掲げています。
- 第1 課題の共有と目標の設定
解決に向けた話し合いの「場」を持ち、維持(事務局の設置)する。 - 第2 解決に向けた方策の検討・立案
役割分担とスケジュールを共有する。
河川の流域特性毎に行動プログラムを立案する。 - 第3 行動プログラムの実行と社会的制度の整備・構築
河川協力団体制度等を活用し、全国の河川流域において行動プログラムを実施する。
昨年までの2回は事務局のある東京での実施でしたが、今年は京都の亀岡市での実施となりました。保津川下りとして知られている通り、亀岡市から京都市の嵐山まで続く保津川は美しい景観で観光客でにぎわいますが、ここでも例にもれず、大雨が降れば大量のごみが流れ着き、景観を損ねたり、交通の障害になるなどが問題となっています。
サミットは、次の3つのプログラムで開催されました。
- 事例報告
- グループ討議
- パネルディスカッション
川ごみネットワークでは、「水辺のごみ見っけ!」という全国水辺のごみ調査を実施ており、フォーラムでは昨年実施した恩智川クリーンリバー・プロジェクト in 大東として参加し、調査内容を報告しておりましたが、サミット当日もその実施結果についての報告もされました。以下の画像がその一部です。
また第2部のグループ討議では、課題となっているごみの発生抑制に向けた、ごみを拾う、捨てないための「啓発、教育」、「流域連携」、「生業と川ごみ」という3つの視点でそれぞれの課題とその解決について話し合いました。
私は、グループAの「啓発、教育」に参加。河川に散乱するごみについて「どうにかしたい」という人たちを増やしていくにはどうしたらよいか、ということを話の糸口としてアイデアや実施していることなどを出し合う形で進められました。
一つは川ごみ問題への「入り口」を増やす必要があるのではないか。また、参加者が主役となれるようなイベントの開催や、「アプローチする相手が多様である」という視点で普及啓発の場の多様化や、そり手法を相手に合わせるような工夫も大事だということが共有されました。私は、フォーラムでも今年実施を目指している観光ウォークや地域資源の再発掘などを通じて、地域内外の人に地域の良さと、川の実情をうまく伝えるようなツアープログラムについて提案しました。
自分たちが住んでいる地域の環境が良くなることでイメージアップにつながり、同時に観光資源や地域産の農産物へも目を向けてもらうことで、市民や流域にかかわる人たちとの連携が大切であるということも共有されました。以下の画像は、グループ討議で出た様々なアイデアのまとめ。
サミットで得られた様ざまな情報をもとにフォーラムとして、流域の地域づくり活かしていきたいと思います。
行われたサミットの内容については「全国川ごみネットワークサイトの報告」をご覧ください。